オーストリア・チロル旅行記4日目、今日は美しいヨーロッパアルプスの景観を楽しみます。
次の宿泊地はマイアーホーフェン
ゼーフェルトから次なる宿泊地マイアーホーフェン(Mayrhofen)に電車で移動します。
まずはゼーフェルトから幹線駅のイェンバッハ(Jenbach)という街へ。この旅ではすっかりおなじみの緑電車です。
イェンバッハから南に下るマイアーホーフェン行きの電車に乗り換えますが、蒸気機関車が停まっていたので少し見学。これはイェンバッハから北のアッヘン湖に向かう観光用路線・アッヘンゼーバーン(Achenseebahn)です。
縦写真でも納まってしまうようなコンパクトでかわいい機関車です。
客車はトロッコのような開放的な造り。チロルの涼しい風を受けながらのんびりと美しい景色を眺められそうです。
我々は南方向の路線・ツィラータールバーン(Zillertalbahn)の現代的な車両に乗り込みます。ツィラータールとは、チロル地方を南北に走るいくつかの雄大な谷筋(タール=谷)のひとつです。
始点のイェンバッハから終点のマイアーホーフェンまで、のどかな景色を見ながら約1時間の移動です。
ツィラータール最深部へ
これはマイアーホーフェンの宿の窓からの風景。ここからツィラータールはさらに深く細く続いて行きます。
マイアーホーフェン到着時点ですでに昼過ぎになってしまっていました。宿で、この時間からでも楽しめるハイキングルートを聞けたので行ってみることに。
昼食に買った肉屋の巨大サンドイッチをかじりながらバスに乗車。
ツィラータール最深部のダム湖に向かいます。マイアーホーフェンからバスで約1時間の道のりです。
細い山道を登って行きます。岩山を削って通したような長ーーいトンネル。
まるで別世界に続く道。これ自体がひとつのアトラクションのようです。
バスを降りると、なんとも涼しい風景が広がっていました。
宝石のような氷河湖
氷河から溶け出した水を貯めたダム湖・シュレッグアイススバイヒャー(Schlegeisspeicher)です。
宝石のような美しい発色です。氷河と岩山の摩擦でできた極小の岩の粒子が水に溶け出して青〜緑の色をよく反射しているから、とのことです。
ピンクの花と組み合わせてさらに絵画のような眺めに。
山を登らなくても、ここまでバスで来るだけで充分に美しい景色を見ることができます。
特等席のようなベンチでしばし眺めを堪能。
湖展望ハイキング
ここから先はハイキングです。
湖と氷河の眺望が素晴らしいオルペラーヒュッテを目指すトレイルを進みます。1.5時間くらいの登りです。
トレイル序盤は松の森の中へ。
後ろを見ればダムと氷河湖。
振り返るたびに景色が変わります。ついつい何度も立ち止まってしまって、なかなか進めません。
すり鉢状の地形のトレイル中盤。緑の低木の中を進んで行きます。
さらに高度が上がって、氷河に覆われた山と溶けた水が流れる筋がよく見えます。
高原の植物
トレイルの脇に面白い花を見つけました。壺みたい。
こちらは花、、、なのか葉っぱなのか。
おどろおどろしい実。
天候悪化により折り返し
景色が開けてトレイルはガレ場に変わりました。
勾配のきつい登りだったのでひと休み。
出発時は晴れていましたが、雨雲ぽい雲が増えてきたようです。
きれいな沢と水場がありました。この沢のてっぺんあたりがオルペラーヒュッテだと思いますが、雨が心配なのでここを我々の折り返し点としました。
きれいな水と素敵な丸太の桶。
変な顔のおじさんの口から水が出ている、、、、
マネしてみました。
だいぶモヤがかってきた氷河と記念撮影。
正面の氷河の山の反対側はイタリアです。
さて、雨が降り出さない内に一目散に山を下ります。他のハイカーも同じ考えですね。
続々と下山して行きます。
帰りはずっと湖を見下ろしながらのハイキング。急いで下ってしまうにはもったいなさすぎます。
麓のレストハウス
なんとか雨が降り出す前に下山しました。
麓のレストハウスで帰りのバスを待ちながら一杯やります。
レストハウスの窓からでも良い景色。
とっても清々しいハイキングでした。
ホテル・ガストホフ・ブルック
マイアーホーフェンに戻ってきました。ここが我々のお宿「Hotel Gasthof Brücke」です。レセプションのお姉さんがとても親切に周辺のハイキング情報を教えてくれました。
併設のレストランも良い雰囲気でした。滞在中の夕食は2日間ここでとりました。
この旅ではめずらしくフレッシュなサラダを注文。
芋とベーコン入ったチロル地方の名物料理。名前は忘れました。
部屋の設備も、窓からのツィラーラタールの眺めも素晴らしくとっても良いお宿でした。
[今日のメモ]
マイアーホーフェンの周辺には短いものから過酷なものまで様々なハイキングコースがありそうですが、残念ながら日本では多くの情報を得られません、、。宿や観光案内所でその日の時間や天候に合ったコースを紹介してもらうのがいいでしょう。
明日は氷河を目指すハイキングです!
インスブルックでも手軽に高山のお散歩を楽しめます。
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