静岡県やその周辺のハイキングコースを紹介していきます。今回は静岡県中部、島田市にある木橋「蓬莱橋」を渡り、製茶の匂いに満ちる牧之原の茶畑をのんびり歩くルートです。
ルート概要
難易度:★★☆☆☆
適期:4月〜5月上旬(新茶の時期、牧之原は製茶の香ばしい匂いに満たされています)
始点:JR島田駅(付近にコインパーキングあり)
終点:JR金谷駅
距離:約10km
所要時間:3時間30分(休憩等込み)
※赤ちゃん連れののんびりペースで歩いた場合の時間です。
アクセス
このコースの始点となるJR島田駅付近は、一般的な市街地でコインパーキングがいくつかあり、食事処やコンビニ、スーパー銭湯もある便利な場所です。終点のJR金谷駅からは東海道線に乗って戻ってきます。
JR島田駅北口からスタート
北口が島田市の中心市街地です。コインパーキングも多くは北口にあります。目指す方向は南口なので、駅を経由して南口に出ます。
出発前に観光案内所へ立ち寄ってみましょう。北口の駐輪場の脇にあります。コース概要や食事処や季節の見どころなど、いろいろと情報が聞けます。
世界最長の木造歩道橋「蓬莱橋」
島田駅から15分程度で「蓬莱橋」(ほうらいばし)に到着します。この辺りでは有名な観光スポットなので迷うことは少ないと思いますが、わからなくなったらアピタ島田店を目指して歩けばたどり着けると思います。
これが蓬莱橋です。通行料100円です。牧之原台地の開墾のため、明治12(1879)年に架けられた農業用の橋が起源とのことです。この写真ではわかりにくいですが、大井川は河原を含めて幅が約1km程度あります。橋ができる前は大井川を小舟で渡るなどしか方法がなく、行き来するのに危険を伴っていたとのことです。
本当に木の橋です!
横からの写真です。時代劇の撮影もよく行われているようです。着物で歩いている人がいたら本当に違う時代のようですね。
ギネス認定の記念碑がありました。橋の長さ897.422m、1997年に認定、とのことです。
ひとしきり記念撮影して、いざ出発です!
今回も子連れハイクです
今回も1歳の子連れでのハイクです。雨が降りそうな空模様なので傘を持って行きました。このルートはほとんど日陰がないので、よく晴れた日よりも曇天のほうがオススメです(笑)。我々が歩いたのは5月初旬でしたが、太陽が出ているとかなり暑いと思います。
ほとんどが舗装路なので靴は軽量のランニングシューズにしました。日焼け対策と帽子は忘れないようにしましょう。
蓬莱橋の入り口には通行料を支払う料金所と、お土産屋さんとカフェがあります。観光バスのツアーでは、橋を往復歩いて帰るという内容が多いと思いますが、この橋を渡る醍醐味は、その先に広がる大茶園を歩き、明治時代の開墾者(元幕臣達)に思いを馳せることにある!と(個人的には)思います。ぜひ、茶畑まで含め歩いてみてください。
橋の両脇の柵はかなり低いです。コンクリートの橋脚以外は昔のままのつくりなので、落下防止の配慮はありません。小さな子供は注意してください。特に幼児は絶対に野放しにできないと思いました。。。
しっかり手を繋いで歩きましょう。
橋の下を流れるのは、南アルプスから静岡県中部を通過し太平洋に至る清流・大井川です。落下注意です。
蓬莱橋の終わりにはなぜか令和の立て看板が(笑)。我々が歩いたのは令和6日目のことでした。一応、記念撮影。
牧之原台地への登り
蓬莱橋を渡ると、広大な茶園で有名な牧之原台地へ登って行きます。
涼しげな林の中を進みます。
途中からは未舗装の道になりました。このコースでは唯一のトレイル区間です。
木々の間から蓬莱橋が見えました。上から見た方が長さがよくわかります。
茶畑が見えれば登りはほぼ終わりです。
「お茶の牧之原」を創った男・中條景昭
明治初期に牧之原台地の開墾をした元幕臣たちのリーダーとして活躍した「中條景昭」の像を見ていくことに。トイレがあり、ちょっとした見晴台のような公園になっているのでハイキング途中の立ち寄りにぴったりの場所です。
地形の起伏に沿って茶畑が広がっています。これぞ牧之原の風景です。
中條景昭の像です。島田市観光協会のWEBサイトに詳細な説明が載っています。この像の前で歴史を読んでから牧之原を歩けば、広大な茶園の風景を創った元幕臣たちの思いが見えるようで、一味違った楽しみ方ができると思います。
中條景昭像の公園からの風景です。
見えるのは、お茶の新芽の美しい黄緑色、市街地は手前から右奥に向かって牧之原から大井川を挟んで島田市・サッカーの藤枝市・マグロカツオの焼津市が広がっています。
風がよく通り、登りの後の休憩には絶好の場所です。娘ちゃんが腹ペコタイムに入ったので我々も昼ごはんとしました。
昼食後、娘ちゃんも腹ごなしのために公園を歩きました。
日差しが少なく適度に青空も見え、このルートにぴったりの天気でした。
リフレッシュして出発です。茶園を抜けてお茶の博物館を目指します。
お茶香る茶畑を抜けていく
大井川に沿って少し歩いた後、見渡す限りの茶畑の中を進む道に入ります。
お茶の新芽部分に寄ってみました。葉っぱも茎も、柔らかくてかわいらしい黄緑色をしています。
車道をひたすらに進みます。道順は単調なので、ここではとにかく茶畑の風景を楽しみましょう!
娘ちゃんは寝てしまいました、、、、
風景はお茶しか見えませんが、4月〜5月の牧之原台地には製茶の香ばしい匂いが立ち込めています。
お茶農家のみなさんは収穫の真っ最中ですね。この時期ならではのアクセントです。
植えたばかりのかわいいお茶の木も見ることができました。
我々のゴールは「茶の都ミュージアム」
「ふじのくに茶の都ミュージアム」でゴールとしました。お茶に関する博物館です。
博物館に入場しなくても、牧之原周辺の名産品やお菓子・様々なお茶を売るお土産屋やカフェ、レストランなどは利用できるので、ハイキング中の立ち寄りにおすすめです。
博物館に最寄りのバス停の時刻表はこんな感じです。2019年のゴールデンウィーク期間中はミュージアムからJR金谷駅までシャトルバスが出ていました。
待ち時間が長くなってしまったり、歩き足りない人は、ミュージアムからさらに先に進むと旧東海道の石畳を降ってJR金谷駅まで歩くことができます。追加1時間ほどのハイクです。
おまけ:日本の茶祖「栄西禅師」
JR島田駅北口で「栄西禅師」の像を見つけました。平安時代末期に中国からお茶の種を持ち帰った人物だそうです。これも詳しい歴史は島田市観光協会WEBサイトからどうぞ。
ルート概要(再掲)
難易度:★★☆☆☆
適期:4月〜5月上旬(新茶の時期、牧之原は製茶の香ばしい匂いに満たされています)
始点:JR島田駅(付近にコインパーキングあり)
終点:JR金谷駅
距離:約10km
所要時間:3時間30分(休憩等込み)
※赤ちゃん連れののんびりペースで歩いた場合の時間です。
地元民がおすすめする周辺観光スポット
蓬莱橋:日本最長の木造歩道橋です。
茶の都ミュージアム:博物館ですがお土産屋やカフェが充実しています。
石畳茶屋:石畳を歩いてJR金谷駅を目指すルートにあるお茶屋です。食事もできます。
ルイジアナママ:茶の都ミュージアムの近くにある眺めのいいレストランです。
蓬莱の湯:島田駅から車で5分のスーパー銭湯です。
伊太和里の湯:島田市の市街地から少し離れますが、新東名でお越しの肩はこちらの温泉がおすすめです。千葉山へのハイキングルートの起点にもなっています。
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