静岡県やその周辺のハイキングコースを紹介していきます。今回は静岡県中部、島田市にある古刹「千葉山・智満寺」を巡るルートです。
ルート概要
難易度:★★★☆☆
適期:4月〜5月(ドウダンツツジの開花期)、10〜11月(紅葉期)
始点・終点:伊太和里の湯(いたわりのゆ)駐車場
距離:約7km
所要時間:3時間20分(休憩・昼食含まず)
※赤ちゃん連れののんびりペースで歩いた場合の時間です。
アクセス
車ならば新東名の島田金谷ICで降りるのが便利だと思います。名古屋から2時間半、東京から3時間程度です。
電車ですと、JR島田駅から島田市のコミュニティバスが利用できます。伊太和里の湯行きの「田代の郷温泉線」は1時間に1本程度運行されています。
起点は温泉の駐車場
トレイルの出発点として島田市の「伊太和里の湯」駐車場を利用しました。もちろん、歩いた後に温泉にはいる前提です。我々ハイカーにとっては一石二鳥ですね。写真の駐車場の他にさらに広い駐車場がありますので、駐車には困らないと思います。
伊太和里の湯からハイキングコースへ合流
伊太和里の湯駐車場にあるツツジの丘にこんな看板があります。
目的地の千葉山智満寺に至るハイキングルートの一つ、「伊太丁仏参道」に合流しています。
前回の薩埵峠ハイクに引き続き、1才の娘ちゃんを背負っていざスタートです!
我々がこのルートを歩いたのは2019年5月初旬だったのですが、ツツジが咲いていてきれいでした。
伊太丁仏参道
ツツジの丘を登りきって左手に進むと、トレイルの入り口にも看板がありました。
まずは涼しげな林の中を進んで行きます。
ハイキングルートはよく整備されていて、きれいでした。うっそうとした感じは無く、安心して歩けました。
分岐にはこのように地図付きの丁寧な看板があってわかりやすかったです。
「参道」の名の通り、ルート脇には一定間隔で石仏(観音?)が置かれていて、ひとつひとつ違いを見ながら歩くのが楽しいです。赤い着物(?)もかわいい。
どうだん原
1時間弱で尾根に出ると「どうだん原」があります。
ドウダンツツジの群生地となっています。
我々が歩いた2019年5月初旬にはドウダンツツジの花はほとんど終わってしまっていましたが、少しだけ見つかりました。「満天星(どうだん)」と書くとのことですが、この小さな可愛らしい花がたくさん咲いていれば、その文字の通り美しい星空のような風景なのでしょう!
どうだん原は南西側の眺望が開けていて風が通り、ひと休みするには気持ちのいい場所です。ベンチもありました。
娘ちゃんもご機嫌のようです。
スカイペンションどうだん
どうだん原からさらに進むと、「スカイペンションどうだん」に到達します。
標高400mにある家族経営の小さなお宿とのことです。
素敵なロケーションです。夜には島田市の夜景も見えるとのことです。駐車場もありました。ここまで車で来て、どうだん原へのお散歩を楽しむ人もいました。
ランチもやっているようでした。オーナーは元料理人とのことで洒落たお料理が楽しめそうです。お昼時に合わせて来て、ここで昼ごはんとしても良さそうですね。ランチは期間限定のようなので、ペンションのウェブサイトを確認してみてくださいね。
茅葺の山寺・智満寺
スカイペンションどうだんから車道を少しくだって智満寺へ向かいます。ペンションからは山頂付近の十本杉に先に行くこともできますが、智満寺側から十本杉へ登るのが正規の参拝ルートです。ルート上にも、先に智満寺に行くように、との注意書きがありました。
茅葺屋根が大きくて迫力があります。
お堂から門を眺めるとこんな感じです。
娘ちゃんは昼ごはんが我慢できないので、智満寺の境内でおやつタイムとしました。
智満寺の説明書きを発見。奈良時代から続くお寺とのことです。鑑真や源頼朝、徳川家康など、錚々たる名前が登場しています。
娘ちゃんもずっとバックパックの中では飽きてしまうので、境内で少し歩いて遊んでいくことにしました。
お堂の周りの木の廊下は靴のままでぐるっと一周できました。自分の足で歩いて楽しげな娘ちゃん。
本堂と記念撮影して先に進みます。古びた木材や茅葺屋根が素晴らしい雰囲気でした。それでいて、本堂以外に特に進入制限もなく、娘ちゃんも満足した様子。お世話になりました。
巨木の森へ 智満寺の十本杉
千葉山の十本杉は智満寺の御神木。智満寺側から登っていくのが正式な順番です。
智満寺から千葉山の頂上に向かう方向に十本杉はあります。
序盤は階段やお堂があって、参拝道の雰囲気です。十本杉にラインナップされていなくても十分に巨大な杉の森を歩いていきます。
途中からは完全な山道に。そこそこの傾斜の登りで、ベビーキャリアでは大変でした。トレッキングポールを持っていくことをおすすめします。
2018年の台風の影響でルートはかなり荒れていました。あまり危険は感じませんでしたが、倒木をくぐらないと進めないポイントがいくつかありました。
ぎりぎりか、、、いや、お地蔵さんで止まっている??すごい状況です。
山頂の杉の配置はこのようになっています。
山頂付近も倒木がすごかったですが、何百年も生きてきた巨木たちは凛とそびえ立っていました。
最初の出会いは「大杉」です。無骨なおじいちゃんといった感じの様相ですね。
「達磨杉」です。根っこ付近がずんぐりと太くてまさにダルマのようです。
達磨杉の妻の対比です。全然手が回りません。大きい!
「雷杉」です。雷神が怒っているかのような様相。かっこいい!
「常胤杉」です。「つねたねさん」が植えたから、、、とのことです。長~いうろが特徴的です。這ってくる大蛇のように見えて怖かったです。
ここでなんと娘ちゃん寝てしまったー、、、首折れそう、、、
山頂付近は杉を見ながら一周まわれるようになっており、まだ見ていない十本杉メンバーの杉があったのですが、昼ごはんを麓の伊太和里の湯で食べる予定でしたので、我々はここまでで下山することにしました。
今回は一本杉などの側は見られませんでしたが、神秘的な巨木たちに大満足のハイキングでした。山頂~スカイペンションどうだんまでの下り道はかなりの急傾斜だったので下りはよかったですが、登るのは大変そうです。やはり智満寺側からゆったり登っていくのが良いようです。ペンションの後は登って来た道を引き返す形です。
伊太和里の湯で休憩タイム
こちらはスタート地点の伊太和里の湯の食堂。広くて木の匂いがして落ち着きます。奥の方にはファミリー向けの座敷席もあり、地元の人で賑わっています。
メニューも豊富でリーズナブルで素晴らしいです。お風呂には露天やサウナがあり、雰囲気良いので、ハイキングに来た方はぜひ寄って行ってくださいね。
いかがでしたか?千葉山と智満寺を巡るこのコースは距離が短めで難易度低めながらもとても変化に富んでいて歩いていて飽きないルートです。しかも、スタートとゴールが温泉施設なので駐車場に困らず、すぐにさっぱりして帰路につけます。遠方からいらっしゃる方にもオススメできるコースだと思います!
ルート概要(再掲)
難易度:★★★☆☆
適期:4月〜5月(ドウダンツツジの開花期)、10〜11月(紅葉期)
始点・終点:伊太和里の湯(いたわりのゆ)駐車場
距離:約7km
所要時間:3時間20分(休憩・昼食含まず)
※赤ちゃん連れののんびりペースで歩いた場合の時間です。
[アクセス]
車ならば新東名の島田金谷ICで降りるのが便利だと思います。名古屋から2時間半、東京から3時間程度です。
電車ですと、JR島田駅から島田市のコミュニティバスが利用できます。伊太和里の湯行きの「田代の郷温泉線」は1時間に1本程度運行されています。
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コメント一覧 (1件)
[…] 蓬莱橋:日本最長の木造歩道橋です。茶の都ミュージアム:博物館ですがお土産屋やカフェが充実しています。石畳茶屋:石畳を歩いてJR金谷駅を目指すルートにあるお茶屋です。食事もできます。ルイジアナママ:茶の都ミュージアムの近くにある眺めのいいレストランです。蓬莱の湯:島田駅から車で5分のスーパー銭湯です。伊太和里の湯:島田市の市街地から少し離れますが、新東名でお越しの肩はこちらの温泉がおすすめです。千葉山へのハイキングルートの起点にもなっています。 […]