静岡ハイキング#6 「富士自然休養林」満喫コース 水ヶ塚~須山周遊

静岡県やその周辺のハイキングコースを紹介していきます。今回は、富士山南面の山麓にある国有林「富士自然休養林」で、夏でもしっとりと爽やかな林の中のハイキングを満喫するルートを歩きます。

目次

富士自然休養林とは?「頂上には無い魅力」が、そこにある

富士宮市、富士市、裾野市、御殿場市、小山町にまたがる1,765haの山麓が「人と自然がふれあう森」として国(林野庁)から選定された国有林となっています。混雑や過酷さを伴う山頂登山とは異なり、誰もが気軽に原生林や富士山麓の風景を楽しむことができるよう、A~Mの13のコースが設定されています。今回はその中で、特に森の風景は美しいEコース(水ヶ塚~須山御胎内周遊)をご紹介します。富士自然休養林のWEBサイトから携帯用のハイキングマップがダウンロードできるので、これから歩く方は見てみてください。

ルート概要

難易度:★★★☆☆(300m程度の登り降りがありますが、歩きやすいトレイルです。Fコースに合流した後に奇岩「幕岩」まで行こうとすると、急傾斜を歩くのでもう一段レベルが上がると思います。)
適期:冬以外(スタート地点の標高が高いので寒い時期は入れません)
   および富士山マイカー規制期間以外(駐車場が有料となります)
始点:裾野市 水ヶ塚公園駐車場(標高1450m)
終点:水ヶ塚公園駐車場
距離:約6.5km
所要時間:約3.5時間(休憩・昼食含む)
※赤ちゃん連れののんびりペースで歩いた場合の時間です。

アクセス

宝永火口の直下、富士山麓にある水ヶ塚公園を起点とした周回コースです。1000台規模の無料駐車場(※)があり、「森の駅 富士山」が併設されていてトイレや食事も快適にできつつ、歩いた後はお土産まで買えてしまうという、とっても便利なコースです。
水ヶ塚へのアクセスは、西側からなら新東名新富士IC、東側からは東名裾野ICが良いかと思います。

※夏場の富士山マイカー規制期間中は1回1000円となりますのでご注意ください。

水ヶ塚公園からスタート

富士山麓の水ヶ塚公園駐車場からスタートします。

我々が歩いたのは2019年9月中旬でした。下界はまだまだ夏の気温でしたが、水ヶ塚は標高1450mで曇っており肌寒いくらいでした。背負っていく娘ちゃんにはフリースを着せました。

公園に併設の「森の駅 富士山」でトイレ等をすませてから出発します。

森の駅から道路を挟んだ反対側にトレイルの入り口があります。案内看板があるのですぐわかるかと思います。

我々は今回も子連れハイクです。

さわやかな林とふかふかトレイル

このコースの大半は、写真のように落葉が積もった苔むしたトレイルを歩きます。

終始、林の中を歩くので、富士山とはいえ眺望はありません。頂上のような目指す地点が無い分、森林の香り・雰囲気を存分に味わえるコースだと思います。

案内看板も充実しています

富士山麓の森歩きというと、迷ってしまいそうで怖いイメージですが、分岐点には必ず案内看板があり、安心して歩くことができました。

主要なチェックポイントには地図もありました。親切です。

看板の先端が富士山になっています。笑

森歩きそのものを楽しむ

特に目指すものがないということは、時間もあまり気にしなくて良いということですね。のんびりと歩くことで、自然と、道端の様々なモノに目がいきます。

切り株にこんなに巨大なきのこが!

朽ちた大木に苔が生えてモコモコになっています。

もののけ姫の世界を連想してしまいます。

かわいらしい苔の世界

私は苔の森が大好きです。これまで屋久島やニュージーランドの森を歩いてきましたが、そんな私もワクワクするほどの苔の量でした。

晴れた日はふわふわモコモコ。雨上がりは水分をたっぷり蓄えて、上から触るとジュワっとみずがにじみ出てくる。全天候を楽しめます。

さらに近づいてみると、まるで違う惑星のような美しい世界ですね。

須山御体内付近で昼ご飯

スタートから1/4経過したあたりの須山御体内という祠付近に広い空間があったので昼ご飯休憩としました。ここまではほとんど高低差はなく、気持ちのいい森歩きでした。娘ちゃんは寝てしまいました、、、

ふかふかの苔の上でさわやかな昼ごでした。標高が高く、じっとしていると冷えてくるので、夏場でも薄手の防寒着を持っていくようにしましょう。

小さい子も楽しめるコースです

食事の後は周辺をお散歩。この辺りまでは起伏ほとんどがないので、歩き始めたばかりの娘ちゃんも安心して動けます。

足元もふかふかで気持ちよさそうでした。

木や落ち葉が積もっている地面なにで、尻もちをついても天然のクッションで問題なし。汚い感じもありません。

地面には朽ちた枝がたくさんあって楽しそうです。

苔の生えた大木に手をかけてなにやら感じいる様子の娘ちゃん。森好きに育つといいなあ。

極上森歩き

傾斜の少ない横移動が多く、森歩きが日差しは少なく、極上の森あるきが楽しめます。

しっとりと清らかな空気で体内が洗われているような感覚です。

幕岩 ~オプションルート~

今回のコースは、下のMAPで水ヶ塚から始まり、須山御体内~須山下り一合五勺~南山休憩所~須山登り一合五勺と周遊するルートですが、途中で「幕岩」という奇岩まで往復するオプションルートをとることもできます。

幕岩までの往復は、きつい傾斜の登りと下りがあり、娘ちゃんを背負った私、登りはなんとか歩きましたが、下りは行くのをあきらめました。(体力的にも安全面でも無理でした)

妻がひとりで行って写真を撮ってきてくれました。

溶岩が固まってできた大岩だそうです。

今回のコースはさわやかな森を楽しめることが最大の魅力なので、無理して幕岩を目指す必要はないかと個人的には思います。小さな子連れでなく、体力に余裕があったら行ってみてください。

森の駅富士山でハイキング後のお楽しみ

駐車場も売店も食堂もトイレも備えた「森の駅 富士山」が始点と終点になっていることが今回のコースの魅力のひとつです。ハイキングの後に食事、またはカフェメニューで休憩し、富士山関係のおみやげも購入できます。

食事メニュー、充実しています。

我々はハイキング中に昼食を済ませたので、富士山ソフトを味わいました。青い部分はバラの味かと思います。

かわいい雑貨も買えて大満足の1日でした。

いかがでしたか? 標高が高いところからのスタートとなるので、夏の時期でも比較的手軽に、涼しくハイキングを楽しめると思います。富士登山の時期には登山者の駐車場として混み合うかもしれませんので注意してくださいね。

地元民がおススメする周辺の観光スポット

富士宮方面

あさぎりフードパーク:富士山に一番近い酒蔵「富士正酒造」やソフトクリーム屋さんがあります。
豚珍館:富士宮市郊外にある小さなお肉屋さんです。絶品の「ヨーグル豚」のお肉が購入できます。宿に持って帰ってしゃぶしゃぶや焼き肉で楽しんでみてはいかがでしょうか?クーラーボックスをお忘れなく。
富士ミルクランド:牛乳に関する売店や、広ーい芝生公園、ふれあい動物園など、入場無料でいろいろと楽しめて子供連れにおススメです。周辺に有料の牧場などもありますがこちらで十分楽しめます。下記のロッジも併設していて、宿泊先としても素晴らしいです。
朝霧公園ロッジ:ミルクランド内にあるロッジです。全てのロッジの窓からズドーンと富士山が見えて、BBQが楽しめるプランもあって、富士山を存分に楽しめる宿泊施設です。

御殿場方面

御胎内温泉健康センター:ハイキング後にさっぱりしてください。
富士サファリパーク:ケニアのマサイマラ国立公園でサファリをしたことがありますが、こちらは動物の密度がものすごいです(笑)。ライオンがうじゃうじゃいて実際のサファリより楽しめると思います。 
御殿場高原ホテル:併設のレストランで地ビール「御殿場高原ビール」が楽しめるお宿です。ビール飲み放題付きのプランが良いと思います。
※御殿場方面としては、宿泊後または宿泊先として箱根に向かって金時山や芦ノ湖などのハイキングを楽しむのも良いですね。

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