私の住む静岡県や、その周辺のハイキングコースを紹介していきます。2018年4月に娘が生まれてから全然歩けていなかったのですが、娘の1歳の誕生日を機に近場でアクセスしやすいコースを狙って、子連れにヴァージョンアップしたハイキングに行ってきました。
ルート概要
難易度:★☆☆☆☆
適期:夏以外 (この記事では2019年4月20日に歩きました)
始点:JR興津駅、終点:JR由比駅
距離:7.6km
所要時間:3時間(休憩・昼食込み)
※のんびりペースで歩いた場合です。
JR興津駅からスタート
出発地点のJR興津駅です。車で行く場合、興津駅付近の方がコインパーキングが多そうです。 ゴールのJR由比駅からは電車で戻ってくる形です。
1歳の娘はベビーキャリアで背負っていきます。普段の抱っこより視点が高いのが気持ちいいいのか、ご機嫌でした。
我々はモンベルのベビーキャリアを使用していますが、いくつかのアウトドアメーカーから同様の形のものが販売されていますね。足などがついていて自立するタイプが便利かと思います。
興津駅前の商店街を東に進みます。薩埵峠は東海道の中でもかなり有名な区間なので、街には随所にこのような案内板があり、迷うことはないと思います。
右手に静岡市界隈では有名なたい焼き屋さんがあります。一度火事で燃えてしまいましたが、復活したみたいです。ハイキングのおやつにいかがでしょうか?
興津川を渡る
国道から脇道に入る分岐点にこのような案内板が設置されていました。見逃さないようにしてくださいね。
娘ちゃんもまだまだゴキゲンです。
JR東海道線の線路と並走する橋を渡ります。
右側は駿河湾。海風が心地よい区間です。
左後ろには清水の山々。ほのぼのとした風景です。
薩埵峠を目指す2つのルート
興津川を渡った後、薩埵峠に向かうには2つのルートがあります。参勤交代で大名も通ったという「上道」を行くことにしました。瑞泉寺というお寺をまわりこんで峠を目指すルートです。
古い家屋が並ぶ細い路地を進みます。
細すぎてちょっと心配になりましたが、道路に東海道のマークがあったので安心しました。
坂を登りながら住宅地を抜けると景色が開けてみかん畑が現れます。(季節的にみかんではないと思いますが、どの柑橘類か区別がつかないので総称の意味で「みかん」としておきます笑)
白髪神社という神社がある分岐点を東に進むと、お墓と休憩所(トイレ)があります。
休憩所に簡単な地図がありましたので、掲載しておきます。興津川を渡ってから左に進み、瑞泉寺、白髪神社を通過した先のトイレマークが「現在地」です。
昔のお茶屋のような佇まいのトイレです。座って休めるベンチもありました。
この休憩所の先は山道になります。
薩埵峠を越えて行くハイカーのために杖が用意されています。山道の反対側の終点に同じように杖の入ったカゴがあるのでそこで返却できます。
海沿いのさわやかトレイル
いよいよトレイルへ入ります!我々が進んでいる西から薩埵峠を越える場合の方が大変で、距離は短いですが急な勾配がありなかなか本格的な山道です。
息を切らしながら階段を登っていきます。
右手真下には駿河湾が広がっています。大変な登りですが、この爽やかな景色には癒されます。
名勝 薩埵峠
絵画や写真でみるイメージと少し違う気がしますが、「薩埵峠」の碑のある場所に到着しました。この日は残念ながら富士山は見えていませんでしたが、春の新緑と駿河湾の青が美しいです。
ここから先は山と海を同時に楽しめる素晴らしいトレイル。登りの疲れも吹き飛ぶ景色です。
薩埵峠は山であり海なのです。さわかやかな海風に娘ちゃんも盛り上がってます。
薩埵峠の碑を越えた後はほとんど勾配もなく、気持ちよく歩けます。
海の見えるベンチでランチタイム
海が見える素敵なロケーションのベンチで昼ごはんとしました。
見えているのは駿河湾、その先には太平洋です。
このベンチの場所は、この屋根のある休憩所の手前です。2〜3名しか座れませんが、オススメの場所です!
せっかくなので娘ちゃんも自分の足で少しお散歩。なだらかな道なので小さい子でも大丈夫そうです。ただし、海側は崖のような急勾配なので落っこちないように気をつけてくださいね。
東西の交通の要所・由比
さらに先に進むと、桜えびで有名な由比の港町が見えてきます。
景色を楽しむため?に展望台があります。
ここで面白い風景が見られます。一番左の茶色い線がJR東海道線、真ん中から左にぐいっとカーブしている高架道路が東名高速道路、右下から東名をくぐっているのが国道1号線です。新東名が開通するまでは東西の交通動脈の全てが集中する超重要箇所でした。ちなみに山中には東海道新幹線も通っています。
展望台から少し進むと山道の終わりです。トイレとちょっとした売店があります。こちら側からなら車でアクセスして、薩埵峠までほとんど勾配なく歩けるので軽装の観光客も多いです。タイの団体さんもいました。
杖はここで返せます。
のどかなみかん畑を進む
ここから先は舗装路。車で来れるとはいえ、普通車1台分の幅しかないのでハイキングがやはりオススメです。
静岡市のなかでも清水・興津・由比あたりは特に柑橘類の栽培が盛んな場所です。実っているのはスルガエレガントでしょうか?良い匂いに囲まれて進みます。
道路がだいぶ近くなってきました。
東名高速道路はほぼ海の上を通っています。台風のときに高波で止められたり、速度規制がかかっているのはこの辺りの区間です。ニュースを見て「あー、ここがねー」と思い出してくださいね。
宿場町の面影残る由比の街並み
みかん畑の道の先に由比・倉沢地区があります。
昔ながらの町屋が多く残る、ノスタルジックな街並みです。
町屋の軒先には無人販売が!あんなにたくさんの実の中を歩いてきた後なので、ついつい買いたくなってしまいます!(ぽんかんを買いました)
そして、由比・倉沢地区には、あの「美味しんぼ」にも登場した桜えび料理の名店があります。その名も「くらさわや」です。桜えび率99%(?)の本物の桜えびかき揚げや、桜えびの釜飯、しんじょなど、桜えびづくしが味わえます。午前中早めに歩き始めて、ちょうどお昼の時間にくらさわやにつくようなスケジュールが組めると最高ですね!
由比の街を歩いてJR由比駅がゴールです。お疲れ様でしたー。
いかがでしたか?このコースはJR由比駅、JR興津駅どちらを起点にしてもいいのですが、富士山や駿河湾を正面に見ながら歩けて、最後は昔の宿場町を通過するなど進行方向の変化が面白いのは今回の我々ようにJR興津駅を起点に西から東に進む方向だと思います。
由比駅の周辺や由比漁港にも桜えびや地魚が味わえるお店があります。せっかくなのでぜひ味わっていってくださいね。
地元民がオススメする周辺観光情報
トレイル周辺の観光情報です!
・浜のかきあげや:由比漁協直営の桜えびの店です。港を見ながらかき揚げを頬張りましょう。
・くらさわや:美味しんぼにも登場した桜えびの名店です。
・銀太:由比駅近くのお寿司やさんです。地魚はここで。鯵が美味しいです。
・すずとら:興津駅近くの美味しいチーズケーキ屋さんです。
・興津のたい焼き屋:今回のルート上にあります。ハイキングのおやつに最高です。
・清見寺:徳川家康の幼少期、今川氏の人質だったころに暮らしていたというお寺です。家康が植えたという龍のような枝ぶりの梅の木「臥龍梅」は地酒の名前にもなっており、必見です。
・日本平ホテル:静岡市内の丘陵「日本平」の山頂付近にあるハイクラスのお宿です。この建物から見る清水市街地や三保半島、駿河湾、富士山の眺めは「風景美術館」と称されるほどの美しさです。宿泊だけでなく、見事な芝生の庭園をお散歩したりレストランで風景を見ながらお茶をしたり、極上のひとときが味わえます。
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[…] 前回の薩埵峠ハイクに引き続き、1才の娘ちゃんを背負っていざスタートです! […]