多摩川源流のみち　山梨・笠取山

2016年11月、多摩川源流の笠取山を歩いてきました。

奥秩父というエリアのようですが、山梨県甲州市塩山の側からアクセスします。早起きしてまだ暗いうちに静岡を出発します。

静岡からですと、新東名新静岡インターから国道５２号線を経由して、登山口の作場平まで３時間ほどです。

作場平登山口

今回は、関東に出張中の松江在住の友人たちとのパーティです。

登山口の作場平から、ヤブ沢峠〜笠取小屋〜分水領〜山頂のルートとしました。

落ち葉のつもったトレイルを出発です。

さすが多摩川源流というだけあって、水が豊富です。苔むした木と紅葉の落ち葉の色合いが素敵。

フカフカのトレイルです。我々が登ったのは11月中旬でしたが、もう少し早く来たらまだ紅葉が木について美しかったことでしょう〜。

しかし、晩秋の雰囲気もいいですよ。

源流の道

トレイルは沢に沿って進み、あちこちで美しい沢に交差しながら登って行きます。水に触れられる箇所が多く、まさに源流を感じながらとぼて行きます。

水の多いところでは苔もフカフカして元気です。

美しい流れです。

足場の悪いところも、、、トレッキングポールがあると安心かもしれません。

ゆるやかな登り

ヤブ沢峠からふたたび落ち葉の絨毯のトレイルをすすみます。ゆるやかな登りで、すいすい歩いていけます。

難なく笠取小屋まで到着しました。薪ストーブの煙がかわいらしい小屋です。

軽いハイキング程度だねー、、などと、この時は話していました、、、

笠取小屋から木道を経て２０分ほど歩くとひらけた場所に出ました。

トレイルの先に小高い丘が見えます。「もう山頂？？」と思いきや、これは分水嶺でした。

この小さな丘のような場所が、有名な３つの川の分水嶺となっているとのこと。東に荒川、西に富士川、南に多摩川。雨水の長旅の行先を分ける重要ポイントです。

分水嶺360°

Post from RICOH THETA. #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

 

最後は超急登

分水嶺を越えてさらに進むと、今度こそ笠取山山頂が顔をだしてきました。

笠取山360°

Post from RICOH THETA. #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

 

これです。ぴょーんと突き出たわかりやすい山頂。そして、その山頂までまっすぐに伸びる、これまたわかりやすい急登です。

途中までゆるゆるハイキングだと思わせて、最後の超急登で一気に高度をかせぐといういやらしい（？）作戦の山です。ぽかーんと見上げてしまいます。

ゴールが見えている分、気は楽かも？　山頂に向けてアタック開始です。

も、ものすごい勾配、、、

近くで見るとまるで壁です。これはきつい！

下を見るのも怖い、、、、

両手を使ってよじ登るような箇所もありました。

山梨百名山・笠取山

途中のゆるい気分が吹き飛び、汗だらだら、息絶え絶えでようやく山頂に到達です。

山頂は背の高い樹木がなくてとってもいい景色。近くの甲武信ヶ岳などが見渡せます。

雲と周辺の山並みが美しいです。

 

山梨百名山の印の前で記念撮影です。

標高１９５３ｍ、グレードは「中級者向き」とのこと。最後の登りに難易度が凝縮されている気がします、、、

山頂で昼ごはんとしました。どこに座っても絶景です。

笠取山山頂360°

Post from RICOH THETA. #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

 

下りは、笠取小屋までは来た道を戻ります。

急登だったので、当然下りも怖いぐらいの急坂、、、スイッチバックを慎重にくだります。

足を滑らせたらそのまま一気に下まで転げ落ちてしまいそうです。

下山は笠取小屋から分岐している一休坂というルートで。苔むした昔の土留めが良い雰囲気をだしています。

もこもこ苔がかわいい。

落ち葉の絨毯をサクサクと踏みながらくだります。クッションになって足にやさしい気がします。

上を見ると、葉が落ちて毛細血管のような木の枝が、、、

美しい散歩道で、下山も楽しめました〜。お疲れ様でした。

[今日のメモ]

山梨百名山・笠取山。登山道の沢の音が爽やかで、まさに源流を思わせる良いトレイルでした。
※地域としては奥秩父のひとつのようですが、アクセスは山梨からなので記事タイトルでは「山梨」としました。

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