ヨーロッパアルプスの最高峰・モンブラン。
そこに登るのではなく、まわりを1周するロングトレイル「ツール・ド・モンブラン」。

世界的にも有名なこのハイキングルートを歩くには、登山技術や専門の装備は特に必要なく、基本的にはひたすら「歩いて前に進む」のみ。ただそれだけで極上の景色を堪能できます。


また、ルート上には十分な頻度で食事付きの山小屋や宿のある集落があり、予約さえできれば体力に合わせてお好みの行程を設定できます。

、、、といいつつも、絶対安全!というわけではありません。こんなご質問をいただきましたので、私の経験から注意すべきポイントをお伝えします。

ご質問:女性1人で危なそうなところ

ソロでのツールドモンブランの旅を計画中のN様からご質問いただきました。
『はじめまして。
オーバーフォーティーになりますが、今年の夏、念願のツールドモンブランへ行ってまいります。大変参考にさせて頂きました。ありがとうございます。
女性一人で行くのですが、危なそうなところとかありましたでしょうか?』

ボンノム峠は天候次第

ツールドモンブランハイクで過ごす夏、羨ましいです。私も休みがとれれば何度でも行きたい、素晴らしいトレイルでした。

危険な箇所のご質問ですが、
私の旅で言うとday2のパート、ボンノム峠を通過するところは森林限界を超えた岩場で、避難できるような場所はほぼなく、強風や雨など天候が荒れると危なくなるので要注意と思います。ただし、好天なら前半のハイライトとなる素晴らしい眺望ですのでお楽しみに。

また、ボンノム小屋からモッテ小屋に直接降りていくバリエーションルートは分岐がわかりにくく、距離も長めでしんどかったです。ボンノム小屋通過が午後になってしまう場合は、正規ルートでシャピユーへ下ることをおススメします。

ボンノム小屋泊まりにするか、早めの時間帯にボンノム小屋を通過できる日程にするなど、このパートに余裕をもてる行程だといいと思います。

ボンノム小屋の近くにはTMBの最高地点があります。

分岐点の見落としに注意

基本的に分岐点にはわかりやすい看板がでています。私の旅day3のパート後半の、コンバル湿原からクールマイユールに至る道も分岐を見落としやすいと思いますので注意してください。

一旦車道に出て調子よく歩いていたのですが、私は再度山に入る分岐を間違えてしまい、そのまま車道を進んでしまいました。このため、宿泊予定の山小屋までかなりの急登を登るはめになってしまいました、、、

この写真のあたりです。

分岐には黄色い看板か、こんなTMBマークがあると思います。

牧場通過が意外な難所

私の旅day5。グランコルフェレを通過してから次の山小屋Alpage de la Peuleに至るトレイルは、高原の牧草地帯を通過します。

 

ここには、実際に牛が放牧されており、のんびり草を食べています。

この牛たち、離れて見るにはすてきな光景ですが、近づくとかなり大きくて、角もあって恐怖を感じます。

そんな牛たちがトレイルを塞いで寝ていたりしたら、、、、刺激しないよう避けて静かにやりすごすしかないと思います。

女性一人でいて、万が一、興奮した牛と接触事故などがあると危険なので他のハイカーと誘い合わせて通過するものいいと思います。

ラックブランに至るバリエーションルート

後は私の旅day6の、バルム峠を越えてからラックブラン小屋に向けてTMB順方向に登り返すバリエーションルートを選択しました。

壁のような岩場を鎖やハシゴで登ったり、かなり細い道があるなど、大きなバックパックを背負っていると怖かったです。

TMB逆方向となるシャモニー側からの登りならば、そのような危ない場所はなく、かなり上までゴンドラを使って行けるので、シャモニーから往復するのが安全でおススメです。(私以外の宿泊者はそうしていました。)

シャモニー側はこんな感じの安全そうな道です。


または、シャモニーからフレジュールやブレバンと合わせて周る日程もいいですね。ラックブランとそこからのモンブランの眺めは素晴らしいので、ぜひ行ってみてほしいです。

知らない=怖い

行ったことがない、全く未知の場所にチャレンジするというのは、やはり怖さを伴うものです。個人旅行では頼る人もいないのでなおさらです。

実は私も、ツールドモンブランを実際に歩く前はびびりまくっていました(笑)。恐怖をとりのぞいてくれるのは、体験談やガイドブックなどからできるだけ多くの情報を得る事だと思います。

知っているかいないかで、気持ちはだいぶ違ってきますね。相応の備えができます。ただ、ツールドモンブランの情報は日本ではまだまだ少ないです。この素晴らしいトレイルに興味を持ってくれた皆様が、実際に現地に行き、体験していただくきっかけとして、私の旅行記が少しでもお役に立てれば幸いです。

天気が良ければ素晴らしい旅になるのは間違いなしです。楽しんできてください!

私がツールドモンブランの旅で準備したモノ・事をまとめました。

オーストリア・チロルの旅も良かったですよ